コラム

多くの会社のお手伝いをしていると、多くの悩みや課題を耳にします。
業種も規模も全然違う会社でも、意外と同じような悩みや課題を持っていることに驚きます。
日頃気づいたこと、目にした情報をコラムとし、少しでも経営者の方々の一助となるような情報を提供してまいります。

円高への対応

先週末、想定通りの日銀介入で一時1ドル80円台まで、円は下落しました。

ただ、最近の日銀介入はその重みを無くしたようで、もうその効果も薄らぎ78円台前半で推移しています。

やはり、日本で報道されている以上に、アメリカ経済の先行きに不安があるのでしょう。

震災により日本経済は大きな打撃を受け世界的な支援が必要なときに、アメリカ、ヨーロッパが日本以上に経済の危機に瀕していることは皮肉なことです。
これが、日米両国の民主党の経済政策の無さが招いた結果なのですね。

そうした中、経営者は何を考えるべきなのでしょうか?

必要以上に悲観する必要は無いと思います。日本の実態経済は、震災以降、急速に回復しています。
しかし、中長期的には円高が長引くと、国内経済にはマイナスに働いてくると思われますので、人件費や経費の固定費化は出来れば避けておきたいところです。
足元は、それほど悪くないが、先行きは悪化する可能性があるので、今のうちに悪化しても大丈夫なような体制に移行しておくべきです。ただ単に、コストを削減するのではありません。今、稼げるものは稼ぐ必要がありますので、固定費を変動費へと移行し、売上の増減に敏感にコストを反応させるような体制作りが、これからを乗り切る1つの手段となるでしょう。

最終更新日:2011年08月08日

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