コラム

多くの会社のお手伝いをしていると、多くの悩みや課題を耳にします。
業種も規模も全然違う会社でも、意外と同じような悩みや課題を持っていることに驚きます。
日頃気づいたこと、目にした情報をコラムとし、少しでも経営者の方々の一助となるような情報を提供してまいります。

カテゴリー:社会について

緊急経済対策決定内容は!

安部内閣は1 月11 日、2012 年度補正予算に盛り込む緊急経済対策を決定した。
経済再生へ10.3 兆円の国費を投入し、
政策金融などを含む事業規模は20.2 兆円となった。

経済対策のポイントとして
①復興・防災
②成長による富の創出
③暮らしの安心・地域活性化
の3 点を掲げ、働く女性や町工場への支援策、孫に教育資金を贈与する際の
非課税措置などを例示した。その主な政策と予算規模は以下の通りです。

緊急経済対策に盛り込まれた主な政策

【インフラ・公共事業】
トンネル・橋の老朽化対策 6200 億円
学校・病院の耐震化 3700 億円
環状道路、空港・港湾の機能強化 2100 億円
農地・農業用施設の整備、交付金 2900 億円

【リスクマネーの供給】
先端技術を持つベンチャーの資本強化 1000 億円
イノベーションを生み出す基盤の整備 2300 億円
電気自動車の充電設備など省エネ促進 1200 億円
企業の海外進出を官民で支援 700 億円
企業のエネルギー節約を支援 2000 億円
職業訓練の支援など雇用創出 1600 億円
農林水産業の競争力向上 800 億円

【安心・安全】
子育て支援の充実、保育士の人材確保 600 億円
70~74 歳の医療費窓口負担1割を継続 2000 億円
在宅医療の推進、地域の医師の確保 500 億円
電線地中化、バリアフリー 700 億円
PAC3の購入など自衛隊の能力向上 1800 億円

(注)国からの歳出額

これに引き続き、25 年度税制改正や25 年度予算の動向に
日本の再生や成長が期待されるところです。

最終更新日:2013年02月16日

日銀法改正の是非

日銀法(日本銀行法)とは日銀の目的や政府との関係を定めた法律です。

この法律は戦時中の1942年に施行されたものであり(旧日銀法)、
1997年に改正され、現在の新日銀法に至っております。

旧日銀法では日銀は戦費をまかなうための銀行と位置づけられ、政府は日銀総裁ら
の任命権および解任権を有していました。
他方、新日銀法は政府からの独立性を確保するとの見地から、
金融政策は日銀の自主性を尊重すると明文化し、総裁らの人事に国会の同意が
必要ではありますが、政府による任期途中の解任を禁止しております。

日銀法改正の背景には、戦前の日銀が政府の言いなりになり戦後物価急騰を
招いたことへの反省があり、かつバブル経済の80年代においても
景気の過熱を抑えるため金利を上げるタイミングを政府の圧力により
遅れてしまったことなどがあります。

今回の日銀法改正の動きには、日銀により一層の金融緩和をやらせ長引く
デフレ不況を脱却させたいとの政治的背景があるようです。
確かに諸外国の政府と中央銀行の関係とを比較しつつ、
日銀はどうあるべきかの議論は常に必要でありますが、
再度の日銀法の改正にあたっては政治主導型ではない冷静な議論がのぞまれます。

日銀法改正の主な検討項目

・ 政策目的に物価の安定に追加し、雇用の最大化などを含めること
(日銀は物価の安定のみ、米連邦準備制度理事会FRBは物価の安定と雇用の最大化、
カナダ中央銀行は生産活動・物価・貿易・雇用の変動緩和)

・ 物価目標数値の未達成の場合の責任の有無
(日銀は責任なし、イングランド銀行BOEは財務相への理由説明責任あり、
ニュ―ジーランド中央銀行は政府が総裁解任権あり)

・ 日銀正副総裁、審議委員の国会議決による解任権の付与(現在は解任権はない)

最終更新日:2013年01月07日

ハイリスクとハイリターン

投資の場面で八イリスク・八イリターンという言葉をよく聞きます。
虎穴に入らずんば、虎子を得ずという格言と同義のように
解している人が多いと思います。

しかし、その両者は全く異なったものです。
ハイリスク・ハイリターンは金融工学の中で生まれた言葉で、
純粋に学問的な結果です。

投資の将来の収益は不確実性に支配されているため、
その不確実性を表現するために、リスクとリターンという考え方が生まれました。
リスクとは予想がどれだけブレるかを表し、
リターンとは予想される平均的な収益を表すものです。

特にリスクという言葉は、一般的に使われる危険という意味ではありません。
すでにこの点で格言とは異なっている事がわかります。

将来の予想される収益のブレが大きい場合はハイリスクで、
予想されるブレが小さい場合はローリスクといいます。

国債のように将来受け取る収益が確実なものはローリスクといい、
株式のように将来の配当やキヤピタルゲインがよく見通せないものは
ハイリスクといいます。

更に市場の価格調整が適正に機能している場合は、
ハイリスクなものはハイリターンであるという関係が見られます。
市場には、合理的な経済人しかいない前提です。

しかし、現実の投資商品の売買の場面では、市場の価格調整は機能していません。
素人向けに金融商品を対面で売っている場合、
他の市場の様子など分かりませんから、説明を鵜呑みにするしかありません。
それ以前にリスクがどれだけあるか、誰にも分からないが本当のところです。

よくよく見てみるとハイリスク・ローリターンなもの、
ローリスク・ノーリターンなものが転がっています。
夢々ローリスク・ハイリターンなものがあると思ってはいけません。
そういっているのは、お婆さんの衣装を着た狼なのですから。

最終更新日:2012年11月03日

23年度査察は192億円の脱税を把握

 いわゆるマルサと呼ばれる査察は、脱税でも特に大口・悪質なものが強制調
査され、検察当局に告発されて刑事罰の対象となる。国税庁がこのほど公表し
た今年3月までの1年間の平成23度査察白書によると、査察で摘発した脱税事件
は前年度より1件少ない195件、脱税総額は前年度を約56億円下回る約192億円
だった。1件当たりでは同1,300万円少ない1億200万円。検察庁に告発した件数
は前年度より39件少ない117件となった。

 平成23年度1年間に全国の国税局が査察に着手した件数は195件、継続事案を
含む189件(前年度216件)を処理(検察庁への告発の可否を最終的に判断)し、
うち61.9%(同72.2%)にあたる117件(同156件)を検察庁に告発した。この
告発率61.9%は、前年度を10.3ポイント下回り、38年ぶりの低水準となった。

 リーマン・ショック以降の経済状況の悪化により、大型の脱税事件が減少し
たことが要因とみられている。告発事件のうち、脱税額(加算税を含む)が
3億円以上のものは前年度を5件下回る10件、脱税額が5億円以上のものは同3件
下回る3件だった。

 近年、脱税額3億円以上の大型事案が減少傾向にあり、23年度の脱税総額
192億円は、ピークの昭和63年度(714億円)の約27%にまで減少している。
告発分の脱税総額は前年度を約56億円下回る157億円、1件あたり平均の脱税額は
同300万円減の1億3,400万円となった。

 告発件数の多かった業種・取引(5件以上)は、「建設業」が9件で最多のほ
か、「商品・株式取引」と「人材派遣業」がともに7件、「食料卸」と「情報
提供サービス」がともに6件、「運送業」と「クラブ・バー」がともに5件で続
いた。経済社会情勢を反映し、21年度15件、22年度13件と、この数年間多かっ
た不動産業が減少する一方、「食料卸」や「情報提供サービス」での告発が目
立った。

最終更新日:2012年07月31日

顧客の単位は、「おひとり様」から「3名様」へ

積極的にお酒を飲もうとしない、クルマもそれほど欲しいと思わない、
恋人もめんどうくさいからつくらない、海外になんか行きたくない...という
近頃の若者の特性に、もう一つ、顕著な傾向が追加されそうです。

それは、"3人"という人間関係の単位です。
ひとりでは寂しいし、2人なら緊張して気を遣う、
かといって大勢でゾロゾロは論外。
3人ぐらいなら、適度ににぎやかで孤独感も感じないしちょうどいい。
同性3人組に限らず、異性を交えての"ドリカム"タイプの
3人行動も珍しくありません。

そんな彼らのライフスタイルは、消費の現場にも変化をもたらしています。

例えば飲食店。これまでは、グループの集団か、カップルの2人か、
ここ数年ブームとなっている"おひとり様"というのが迎える側の基本単位でした。
"3人"というのは、どちらかというと中途半端で歓迎されざる単位だったかも
しれませんが、このところ迎える側に"3名様"対応が広がり始めています。

ある居酒屋では、来店客数に占める3人組の割合が5割近くまでに達し、
3人客をターゲットにした宴会プランを導入したところ、
好評で売上げアップに貢献。

また、「プリンスホテル」では、これまで"3名様"はツインルームに
補助ベッドで対応していましたが、新たに3人利用のための客室
"トリプルルーム"を設けて対応。
繁忙期には、3人部屋から埋まっていくほどの人気とか。

「ホリデイスポーツクラブ」には、3人で一緒に入会すると割安になる
"グループ会員"制度があります。
2 人で入会する"ペア会員"の月会費が1 人8,400 円なのに対し、
"グループ会員"は7,350 円とおトク。

1 対1で相手と正面から向き合うのが苦手で、
互いにちょっと横を向いた角度で接することの心地良さ。
各人の緊張感がほどよく分散された新しい"三角関係"。
この「3名様」の持つ一種の"空気感"は、顧客のつなぎとめや客数の底上げなど、
様々な業態への活用が期待できそうです。

最終更新日:2012年06月15日

法人の消費税不正還付で追徴税額75億円

 消費税は主要な税目のひとつであり、預かり金的な性格を有するため、国民
の関心が極めて高く、税収等の面でもその位置づけが高まっています。このよ
うな状況下、消費税について虚偽の申告により不正に還付金を得るケースが見
受けられることから、企業に対する消費税調査は、ほとんどが法人税との同時
調査ですが、最近は、輸出企業を中心とした消費税単独の不正還付調査が増え
ているようです。

 これは、消費税法では商品の輸出や国際輸送、国際電話、国際郵便などの輸
出取引に該当する場合、内国消費税である消費税は外国で消費されるものには
課税しないという考えに基づき、消費税を免除していることを悪用し、虚偽の
申告により不正に還付金を得るケースが見受けられるためです。2010事務年度
においては、8,475件の消費税還付法人に対する調査が実施されました。

 その結果、74億9,700万円にのぼる消費税額が追徴されました。また、その
うちの830件は虚偽の申告により不正に還付を受けていたことも判明、
12億6,800万円が追徴されています。前事務年度と比べると、調査件数は15.3%、
不正件数も12.3%それぞれ減少しており、調査による追徴税額は57.7%減
少していますが、今後とも国税当局は消費税不正還付に積極的に取り組んでい
く方針です。

 消費税不正還付の事例をみると、架空の資産を計上し、消費税を不正還付し
たリサイクル業を営むA社の例があります。A社は、新規事業の開始に伴い、実
際は高額の機械装置をリースで導入したのに、帳簿等を改ざんし、自社の機械
装置として架空資産を計上。資産の取得費の全額を課税仕入れとして計上し、
消費税を不正に還付する申告をしていました。法人税についても、固定資産と
して減価償却費を計上していたのです。

最終更新日:2012年01月24日

ブータン国王の演説

昨日、ブータン国王が国会で演説されました。

その中で、次のような言葉がありました。

『その私が申しあげたいのは、世界は日本から大きな恩恵を受けるであろうということです。卓越性や技術革新がなんたるかを体現する日本。偉大な決断と業績を成し遂げつつも、静かな尊厳と謙虚さとを兼ね備えた日本国民。他の国々の模範となるこの国から、世界は大きな恩恵を受けるでしょう。』

素直に感動しました。
誇りに感じました。

なのに、政治家、役人はこんなにダメなんでしょう。。。
衆院決算行政監視委員会のやり取りを見てて、
こちらは情けなさ過ぎます。

最終更新日:2011年11月18日

公益法人の認定の申請

先日参加した会合で、公益法人の公益認定の申請が遅々として進んでないと聞きました。

すでに申請されたのは、全体の5%程度。

期限は平成25年、あと2年となりました。

放置しておくと、自動的に解散となってしまいます。

 

その様な事態となっている1つの原因は、公益認定をうけて公益法人にするか、一般法人とするかを決めきれていないところだと思います。

 

ちなみに、私が所属する祇園祭の菊水鉾保存会は、公益認定の申請をするようです。

すでに、長刀鉾は公益認定を取って公益財団法人となりました。

 

もし、今後、公益とするか一般とするか検討の法人様は、早めに専門家へ相談した方が良いと思います。

 

最終更新日:2011年09月20日

製造業が8.9%

1.総務省が3 月1 日に発表した「経済センサス」によると、日本の企業や事業所のうち、4 分の1 を卸売業・小売業が占める一方、製造業の比率は1割に満たなかったようです。

同調査によると、2009 年7 月1 日時点の総事業所数は、事業内容不明のものを除き604 万5000 事業所。卸売業・小売業が155万6000 カ所と最も多く、全体の25.7%。次いで宿泊業・飲食サービス業が78 万1000 カ所(同12.9%)、建設業が58 万4000 カ所(同9.7%)で、製造業は4 番目の53 万7000 カ所(同8.9%)となっています。


2.雇用形態を見ると、正社員・正職員以外の比率は、製造業23.0%に対し、卸売業・小売業49.0%。さらに宿泊業・飲食サービス業76.4%などサービス業の非正規雇用比率が高くなっています。

最終更新日:2011年07月13日

いよいよ祇園祭!

7月5日に長刀鉾が吉符入りを行ったとニュースに出ていました。
私の所属する菊水鉾も7月1日に吉符入りを済ませ、毎晩お囃子の練習の音が聞こえてきて、いよいよ夏本番が間近であることを実感します。
今年の祇園祭は、宵々山が金曜日、宵山が土曜日、巡行が日曜日と、昨年よりもさらに曜日の並びが良く、多くの観光客の方々にお越しいただけるものと思われます。
昨年は、宵山までは毎晩雨だったせいか、宵山では非常に多くの人がお越しになりました。
また、巡行の日は、天気も良く、気温も高く、フラフラになりながら、お供しました。

ここ2、3日は少しマシですが、先週の暑さを考えると、今年の祇園祭も暑くなりそうです。

贅沢を言えば、曇りでちょっと涼しい日が続いてくれることを祈っています。

さて、今年の菊水鉾のスケジュールです。

11日 芯木建て 14時半~ 榊に皆さん(誰でも参加可)に紙縒りを付けていただけます
               その後、芯木建てです
12日 曳き初め 15時~  町内を曳き初めします。誰でも鉾を曳ける唯一の機会です!
               子供も、大人も飛び入りOK!
13日 歩行者天国はまだですが、この日からお茶席や粽売りはやります。ゆっくり見学できます。

14日~16日 毎度の宵々々山、宵々山、宵山

17日 巡行  今年は鉾3番になり、17番目の巡行です。大変そう。。。

ぜひ、お時間がある方は、お越しください。

ちなみに、菊水鉾のご利益は、商売繁盛と不老長寿 です!

最終更新日:2011年07月07日

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