コラム

多くの会社のお手伝いをしていると、多くの悩みや課題を耳にします。
業種も規模も全然違う会社でも、意外と同じような悩みや課題を持っていることに驚きます。
日頃気づいたこと、目にした情報をコラムとし、少しでも経営者の方々の一助となるような情報を提供してまいります。

どん底から復活する

1.リーマン・ショックから2 年半、回復基調にあった日本経済は、未曾有の大災害で計り知れないダメージを受けました。だが、敗戦の焦土の中から世界史に類を見ない高度成長を遂げた日本に、乗り越えられない壁はないはず。
その突破口になるのは、かって松下幸之助氏や本田宗一郎氏が見せた強力なオーナー魂だろう。明治維新も敗戦後も、そしてあの阪神・淡路大震災の時も、いつも世を再び照らしたのは、一人ひとりの経営者の活力だったといえるでしょう。

2.阪神・淡路大震災と東日本大震災の大きな違いは、16 年前の震災を乗り越えたという歴然たる事実と、復興への揺るぎない自信を国民が共有している点です。同じような経験をした人がいる。自分たちの気持ちを心底理解してくれる人がいる。どん底の状態から復活した人がいる。そのことは、東日本大震災の被災者にとって大きな励みになると思います。

3.企業経営では、今後の復興に生かすには次の3 点が重要です。
① 慌てない............業績が落ち込んでも慌ててはいけない、これから起こる得ることを予測し、一つひとつ落ち着いて策を講じれば必ず希望の光が見える。

② 変化を見極める...今回は原発事故も重なった。アジアへの生産移転や在宅勤務のような働き方に拍車かかることも考えられる。

③ 気を緩めない......阪神・淡路大震災では、半年後に被災地外の倒産が多発した。

最終更新日:2011年06月09日

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