多くの会社のお手伝いをしていると、多くの悩みや課題を耳にします。
業種も規模も全然違う会社でも、意外と同じような悩みや課題を持っていることに驚きます。
日頃気づいたこと、目にした情報をコラムとし、少しでも経営者の方々の一助となるような情報を提供してまいります。
経営哲学(セコムの話)
前回の更新からちょっと日があいてしまい、申し訳ございません。
いつの間にか、真夏のような暑さが戻ってきて、また夏バテしそうです。
久しぶりに、経営哲学のお話を。
以下は、セコム創業者の飯田亮最高顧問の談話です。
1.経営というのは、想定外をつぶしていく作業です。「そこまでやってできなきゃ仕方がない」と淡泊に考えるか、想定外をつぶすためにエネルギーを注ぎ込むか、それが企業の成否を分ける。その時に必要なのは想像力です。想像力というのは、思考の粘着性から生まれてくると考えます。あきらめずに考え抜く。その粘着性が想定外の領域をつぶし、新しいビジネスを生み出していく。
2.もう一つ経営は矛盾の固まりです。社会のためにきっちりとシステムを作るとコストがかかる。ただ、営利企業なので利潤も上げなければならない。こういう社会的コストと利潤という相矛盾するものを解決するところに経営はあります。
3.私が1962 年に会社を立ち上げた時、最も強く感じたのは矛盾をどうやって打ち消すか、ということだった。そのうちに矛盾を調整し、打ち消していくという作業そのものが経営だと感じるようになりました。そういう作業を繰り返すうちに、矛盾というものが不思議ではなくなってきます。逆に、矛盾がなければ経営が面白くも何もない。想定外をなくすことと矛盾を解決すること。これが経営の醍醐味でしょう。
なかなか難しい話です。
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