コラム

多くの会社のお手伝いをしていると、多くの悩みや課題を耳にします。
業種も規模も全然違う会社でも、意外と同じような悩みや課題を持っていることに驚きます。
日頃気づいたこと、目にした情報をコラムとし、少しでも経営者の方々の一助となるような情報を提供してまいります。

良質な経験で鍛える


1.本田宗一郎氏とともにホンダを世界企業に育てた藤沢武夫氏は、資金繰りなどを担当していて、夢を追う本田氏と異なり、会社の経営が心配で眠れない日が何日も続いたといいます。修羅場をくぐっていくことで、経営者はリーダーとして歩む力が磨かれます。創業者に独自の哲学や理念を持つ人が多いのも、多くの修羅場を経験したからです。

2.リーダーシップの条件としていちばん重要なことは、その役割を維持すること、途中で投げ出さないことです。また、リーダーが夢や希望を抱き続けるために必要なことは、自分を鼓舞し、危機を乗り越えるためのよりどころを、心の中に持つことです。

3.リーダー育成で重要なことは、どんな経験をくぐるか、誰に鍛えられるかです。米国で企業の経営幹部に「リーダーシップを発揮するうえで有益だった経験」について尋ねたところ、第1に「仕事上の経験」、第2に「主に上司などとの関係性」、第3に「研修」という結果になったとのことです。特に良質な経験が、リーダーになる人を鍛えるのです。

神戸大学大学院経営学研究科 金井 壽宏教授のコラムからでした。

最終更新日:2012年04月06日

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